社会人の勉強時間とスキルの学習

社会人の勉強時間とスキルの学習

社会人の勉強時間とスキルの学習

 前半部分で、社会人が毎日どれくらい勉強しているのかを紹介し、後半部分で、私がどういう行動をとって学習しているのかを記載しています。一例として、見て頂けたら幸いです。

1. 社会人の勉強時間

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  社会人になって、どれくらいの人が学習を続けているのか、ご存じでしょうか。政府は昭和51年(1976年)以来5年ごとに社会生活基本調査を行っています。前回行われたのは、平成28年(2016年)であり第9回目となりました。

 総務省が行っている社会生活基本調査のデータに、社会人の【学習・自己啓発・訓練】にかける時間が記載されています。このデータでは、社会人の1日の平均学習時間は6分とあります。社会人になったとたん、勉強しないというのが日本人です。勉強している人が、1日平均6分しかしていないということはないでしょうから、平均6分ということは、一部の人しか勉強していないのでしょう。中央値は0分なのではないでしょうか。仮に10人いたとして一人が1時間勉強していて、残り9人が勉強していないとした場合で「平均6分」です。

 実際のデータを確認すると、行動者率というものがあり、12.9%と記載されています。10人に一人しか行動していないというデータが出ています。

 裏を返せば、勉強すれば周りに差をつけることができるということです。読書をすれば、数千円程度で他人の経験を買うことができます。これからの時代、自分の興味のある分野から、どんどん学習を始めるべきです。

 コロナ禍の影響で、テレワーク化が進み、また、大企業の終身雇用の崩壊も進んでいます。そして、今後の仕事は、ジョブ型になると言われています。そんな中、勉強もせずスキルもなければ、この変化に置いていかれます。今までは、生活に仕事に、終身雇用があったため保守的で良かったかもしれませんが、今後は、保守的=将来のリスクとなり得ます。終身雇用の問題だけでなく、例えば、政府は年金問題で、国民自らの自助で何とかしてくださいと言ってますよね。ニーサやiDeCoでリスク取って資産運用するように仕向けています。

 ITの進化によって、身の回りが大きく変化していってます。製造業でもIT化、IoT化が進んでくると、今はあっても、今後、AIに仕事を奪われるかもしれません。将来の変化に対応できるよう、【行動しない=リスク】と捉え、学習しスキルを磨いていきましょう。

2. 目標達成のためにスキルを学ぶ。

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 私は、ある研修に行かせてもらったとき、興味を惹かれ、始めたことがあります。

 その研修テーマは、職人のような人達の技能を、いかにして後世に残し伝えていくかというものでした。マニュアル化から始まり、動画マニュアルでさらに分かりやすく残す方法もありました。

 そして、職人の目線を動画で撮ったり、力加減をデータで取ったりと、重要な部分をデータ化することで、初心者との違いを明確にし、改善ポイントをはっきりさせることで、初心者を早期に熟練者へ仕立て上げる、といった内容がありました。

 こういった内容の根本は少子化にあり、熟練工がどんどん減り、初心者を早期に熟練工まで仕上げる必要があるといった考えから始まったものです。さらには、熟練工の仕事でデータ化できるものはAIに代替することで作業を自動化し、初心者の育成自体をなくすという考えもありました。

 月1回で数か月受けた研修でしたが、AIの話が出てきたとき、これがやりたいと興味を惹かれ、すぐにネットで調べ、本も買って、画像認識を勉強しました。本を見ながら数字の画像認識から始めたわけですが、その後、YOLOという機械学習モデルを活用し、独自モデルで学習させ、リアルタイムで自分の判別してほしい物体を判定できるように、頑張って作りました。

 私の場合、結果的に、pythonというプログラミング言語を学習することになりましたが、当初の「AIを使って不良品や組立製品の選別をしたい」という目的のために必要だったわけです。目的達成のために、手段を選び、学ぶというこの順序が大事だと考えています。

まとめ

 私は、前半部分で、「学習しスキルを磨きましょう」と述べていますが、流行っているからプログラミングやってみようかなとか、動画編集やってみようかな等、漠然とした内容だと、範囲が広すぎで挫折する可能性が高いと考えています。

 動画編集を例に挙げると、単にテロップ入れるだけならすぐ習得できますが、では、そのスキルはどこで活躍するのか、また、アニメーションを作ってはめ込むとなると動画編集以外の技術も必要になりますが、どこで必要になるのか。手段が先ではなく、先ずはゴール(目標)を作り、その達成のために必要なことを実践し、失敗しながら1歩1歩解決していくといったやり方のほうが挫折が少ないと思います。

 今の時代、フリーランスだけでなく会社員もスキルが必要となっています。周囲と同じことを行っていても、年収は上がっていきません。自分にしかできないことを極めていけば、会社から必要とされる人材になれますし、待遇が不満で、フリーでもやっていけるレベルになれば、独立することも視野に入れることができますし、選択肢が増えます。

 もしも、会社と家の往復、週末は家でダラダラするといった生活(自分もそういう時期がありました…)をされている方は、まずは、やりたいこと(目標)を探してみてはいかがでしょうか。

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