第1種衛生管理者

第一種衛生管理者に一発合格するための勉強時間は?方法は?

第1種衛生管理者

 第一種衛生管理者は、多くの業種で必須となる資格です。選任が法律で義務づけられているため、会社から取るように勧められることも多く、人気の高い資格です。実際に、私も会社に勧められ受験した身でして、その時の経験から、どのように勉強を進めたのかをご紹介したいと思います。

第一種衛生管理者の合格率

 令和2年度の合格率は、安全衛生技術試験協会のホームページで確認できるのですが、43.8%となっています。危険物甲種よりも高い合格率であり、割と合格しやすい資格と言えるのではないでしょうか。
 ただし、複数回受けておられる方も含まれるため、一発合格は、そこそこの難易度があります。

試験の合格基準

 試験に合格するには、60%以上の正解率が必要です。また、さらに各試験科目には必要正解数が設けられていますので、この条件もクリアする必要があります。

 そのため、点の取りやすい労働生理ばかり勉強するわけにもいかず、全範囲を満遍なく学習しなくてはなりません。

試験科目 問題数 必要正解数
・労働生理 10問 4問以上
・労働衛生(有害業務以外) 7問 3問以上
・関係法令(有害業務以外) 7問 3問以上

・労働衛生(有害業務)

10問

4問以上
・関係法令(有害業務) 10問 4問以上

【各試験科目で必要正解数以上、かつ合計60%以上の正解率で合格】

勉強時間の目安

 個人差があると思いますので、一概には言えませんが50〜100時間程度の勉強時間が必要と考えます。一発で確実に合格を狙うためには、過去問を80%以上の正解率で解き続けられるレベルまで到達することが必須と考えます。

 なぜ、60%の正解率で合格する試験に、80%以上の正解率が必要かと言いますと、参考書自体が、過去問を元に厳選して作られているため、参考書をしっかり勉強すれば、過去問は確実に解くことができます。しかし、実際の試験では、初めてみる問題も数問出てくるため、その問題は、間違う可能性が高くなります。

 ゆえに、80%以上の正解率を維持できるレベルまで到達し、各試験科目の必要正解数にも余裕が持てるようなレベルになることが望ましいです。

勉強期間の目安

 勉強の期間は、余裕を持って2ヶ月ほど見ておくと良いと思います。最初は毎日、数時間まとまった時間勉強し、知識を定着させるために反復しながら、参考書を進めると良いと思います。

 おすすめな参考書としては、テキストと一問一答のような問題が含まれているものです

 一問一答で使われる問題は、基本的に過去問の内容を含んでいるため、過去問から勉強するスタイルを取らなくても、十分、過去問の傾向を感じることができます。そして、テキストで学んだ箇所をすぐに問題として解くことができるので知識の定着が早いです

 おすすめは、下記の本です。この1冊で、過去問を十分解けるレベルまで到達します。

正解率80〜95%に到達するには

 参考書を1冊終え、ここから、過去問を解くフェーズに入ります。過去問題集のおすすめは、下記のシリーズが良いと思います。解説が冊子の3分の1を占めており、しっかり解説されています。さらに解説は別冊になっているので、扱いやすく、解説の最後のページには、回答用紙が付いており、本番のようにマーク式で回答することができます

 過去問を解く際のお勧めとしては、図書館など、普段と環境の異なる場所で解くと良いと思います

 過去問は、過去問.comというサイトで、学習することができます。こちらを利用するのもアリですが、私は、本番のように異なる環境で解くということを実践したかったため、本を選択しました。

 過去問.comは1問1答で、回答と正解率が毎回表示されます。この状態は、テスト環境とかけ離れており、また問題集を鉛筆もって書き込みながらやるほうが、本番に近いと思います。


 私は、本番の予行演習のつもりで過去問を解くようにしていました。解いた後は、その日のうちに、間違ったところの見直しまで済ませ、メモを残し、後からでも見直せるようにしていました。

 過去問を解くフェーズに入ってからは、土日に過去問を解き、平日は2,3日に1度参考書を見直すことを繰り返していました。

 過去問を解くことと、参考書の見直しをテスト本番まで続ければ、80%以上解けるようになっていると思います。


セミナー(講座)への参加はすべき?

 セミナーに参加して学習するのは有りか無しか。

 セミナー参加は、結構高額になるため、自腹での参加はしにくいかも知れません。会社負担で行かせて頂ける環境があれば、参加するのは有りだと思います。

 ただ、参加したからと言って受かるわけでは有りません。セミナー参加のメリットは、やらないと受からないという感情が生まれることだと思います。

 「勉強しないと受からない」という危機感が芽生え、その後の学習に対するモチベーション・やる気アップが得られることが、セミナー参加の大きな意義だと思います。


ジンさん

 実は、私はセミナーに参加させて頂きました。3日間の講習でしたが、そこで得られたことが、まさに「あ〜、これはやらんと受からん」という感情でした。

まとめ

お勧めする勉強方法としては

1. 一問一答形式の問題の載っている参考書で学習
2. 過去問題集で実践演習

 セミナーに参加される場合は、そこで得られる冊子を参考書として使っても良いと思います。セミナーの冊子が特段優れているということはありませんので、独学される方は、参考書を購入すると良いです。(私は、両方やりましたが、中身はどちらも過去問をベースに作成されているため、ほぼ同じです。)

 あとは、やる気次第です!一発合格すると強い意志を持ちましょう!

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